コンテンツSEOの費用対効果をどう評価するか

201603-07

コンテンツSEOを実践していくためには、良質なコンテンツを作るという作業が発生しますので、広告などと比べて安価ではあるものの、それなりに費用がかかります。ここでかかった費用をどれくらい回収できているのかを考えてみましょう。

 

効果をはかる指標は、大きく2つ

Webマーケティングに限ったことではありませんが、企業という立場である以上、広告などにかけた費用をどうやって回収するのか、どこまで回収できているのかを、分析していく必要があります。

一般的に、その「効果」をはかる指標には、2つあります。

  • ROI(投資対効果):投資した資金(資本)に対して得られる利益の割合
  • ROAS(広告費用対効果):広告の効果を測る指標の一つで、売上額を広告にかけた費用で割ったもの

非常によく似ていますが、利益を対象とするのか、売り上げを対象とするのか、という違いがあります。

企業が考える効果は“利益”に対する効果?

ROIとROAS、どちらでも良いように見えますが、企業は売上高よりも利益を優先して考えます。試しに、以下の条件でROIとROASを計算してみましょう。

  • ある商品の売上高 : 1,000万円
  • その商品の利益額 : 400万円
  • その商品にかけた資本 : 1,000万円 - 400万円 = 600万円
  • 資本の中の広告費 : 200万円

 

【ROIを計算する】

ROI = 400万円 ÷ 200万円 × 100(%)= 200%

もちろん、資本はそれだけではありませんが、広告(この場合はコンテンツSEO対策への費用と考えます)による利益率は、200%となります。

 

【ROASを計算する】

ROAS = 1,000万円 ÷ 200万円 × 100(%) = 2000%

スゴイですね。2000%も効果があるように見えます。

 

しかし、次の例で計算するとどうなるでしょうか。

 

  • ある商品の売上高 : 1,000万円
  • その商品の利益額 : -100万円
  • その商品にかけた資本 : 1000万円 -(-100)万円 = 1,100万円
  • 資本の中の広告費 : 200万円

 

ここで、ROIとROAを計算してみます。

【ROI】

-1,100万円 ÷ 200万円 × 100(%) = -550%

 

【ROAS】

1,000万円 ÷ 200万円 × 100(%) = 500%

 

単純に計算するとこうなります。つまり、ROASの場合、売上額を中心にみてしまうので、そこにかけた費用(資本)がマイナスになったとき、費用対効果がマイナスになっていることに気づかないのです。

これが、「企業はROIを重視する」理由です。

 

コンテンツSEOに対するROIはどうやって計算するか

コンテンツSEOは、「優良なコンテンツを配信し、それをより多くのユーザーに見つけてもらうことで、自社のWebサイトへユーザーを誘導する」ことから始まります。ここから、インバウンドマーケティングの考え方に則って分析していくと、単なるユーザーから固定客(リピーター)になるまでの道のりがあります。

つまり、「このコンテンツ面白いかも?」と考えるユーザーが1人2人と現れ、その情報が拡散し、やがて固定客まで成長していくためには、多くの時間がかかるということです。

したがって、コンテンツSEOに対するROIも、長期的な目で見なくてはいけません。

 

例として、次の条件で1年後の状況を考えてみましょう。

【条件】

  • コンテンツSEOに対し、毎月30万円を投資する=毎月30万円の費用がかかる
  • 毎月の費用に対して利益額が15%伸びる(売上成長率が費用の15%)

03-07-1

図1 毎月のコンテンツSEOにかける費用と、利益額の関係

 

最初の1か月は、費用だけがかかり、利益はゼロです。そこからおよそ半年くらいまでは、なかなか利益額が上がっていきません。

しかし、費用に対する利益額を15%という目標にしたとき、その通りの結果が出れば、1年後くらいには逆転します。長期的にみるとそれなりに費用がかかっていますが、毎月の利益額の伸び率を維持していれば、いずれ利益額の方が高くなるわけです。

 

いかがですか?

コンテンツSEOにかける費用や、それに対する利益率などは、取り扱っている製品やサービスによって異なりますし、企業側の経営戦略にもよりますので一概にはいえませんが、きちんとした対策が立てられていれば、長期的な効果が期待できます。

次回は、この長期的な効果についてさらに考えてみます。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

サービス

  1. ccs
    お客様のマーケティングの課題を、MAコンサルタントとコンテンツディレクターとライターによるチーム…
  2. c-seo-cs
    キーワード選定、コンテンツ企画、KPI設定、KGI設定を行い、コンテンツSEOを実施します。また、毎…
  3. rcs
    WEBサイトのコンテンツの充実をアウトソ−シングする、リモートコンテンツディレクターサービス。お客様…

ピックアップ記事

  1. 201604-04-01

    2016-4-28

    売り手と買い手、思惑の違いを理解する

    コンテンツSEOとは、簡単にいえば“優良なコンテンツでユーザーに気に入ってもらうサイトを作る”ことで…
  2. 201603-09

    2016-4-26

    ユーザーの“仮面”を被ることが出来るか

    ユーザーが何かを検索するとき、どのような心理状態にあるのでしょうか。ここでは、検索におけるユーザーの…
  3. 201603-01

    2016-4-25

    Webマーケティングって何?を理解する

    「Webマーケティング」と聞くと、何を思い浮かべるでしょうか。 このコトバには、2つの意味が入…
ページ上部へ戻る