コンテンツSEOは、長期的な取り組みであることを知る

201603-08-2

インバウンドマーケティングの考え方に則ってコンテンツSEOを進めていたとしても、その費用対効果をみるにはある程度の時間がかかります。では具体的にはどれくらい前から準備をすれば良いのかについて考えてみましょう。

 

様々な意味での季節感を考える

日本には春夏秋冬という四季があり、それぞれの時期でユーザーの行動はいろいろと変わってきます。つまり、ユーザーが「知りたい」と思う情報も、季節によって違ってくるわけです。

例えば、日本では春先から初夏くらいまで続く、スギ花粉症。これに関するキーワードが、実際にどの時期にどれくらい検索されているのか、実際にどの時期にどれくらい検索されているのか、GoogleTrendで調べてみました。

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図1 「花粉症」というキーワードでの検索の状況

一般的にスギ花粉症は、早い人で2月ごろには症状が出始めます。長い人で5月ごろまで鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどの症状が続くので、この期間は「花粉症」というキーワードでの検索が、非常に多くなります

また、花粉の飛散量とも、ある程度の関係がありそうです。

東京都のデータでは、昭和60年以降、スギ花粉の飛散量が最大だったのは平成17年、上記のグラフでいえば2005年です。また、3番目に多かったのは平成25年、上記のグラフでは2013年にあたります。

2番目に多かったのは平成23年(2011年)なのですが、この時は他の年よりも非常に多いというほどではありませんでした。実はこの前年の2010年は、記録的な猛暑だったこともあり、2010年の秋ごろからすでに「2011年の花粉は多い」などというのがニュースになっており、早めに対策を講じていた人が多かったのかもしれません。また、東日本大震災があった年ですから、一時的に「花粉症」よりもより多く検索されたキーワードが他にあった、ということも背景として考えられます。

花粉症と同様、例えば「引っ越し」や「お歳暮」、「チョコレート」などといったキーワードも、季節感があります。

  • 引っ越し:毎年、年明けごろから検索件数が増えはじめ、2~3月がピーク、5月ごろに落ち着くがゼロにはならず、9月・10月に小さな2つ目のピークがある
  • お歳暮:毎年、9月ごろから検索件数が増えはじめ、12月がピーク、1月にはほぼゼロに近づく
  • チョコレート:毎年、前年の12月ごろから検索件数が増えはじめ、2月がピーク、4月には落ち着くが、通年を通してゼロにはならない

そのコトバに対するユーザー心理って、じっくり考えると面白いですよね。

 

季節感のない検索キーワードも存在する

一方で、季節感があまりないキーワードというものも存在します。

例えば、年中無休で私たちを襲う「頭痛」で調べてみました。

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図2 「頭痛」というキーワードでの検索の状況

「頭痛」という検索キーワードは、通年を通して特にピークといえる時期はありません。強いえていえば、4月から6月くらいにかけて若干増えるかな、という程度です。この背景には、いわゆる5月病などがあるかもしれません。

 

コンテンツを“見つけてもらう”タイミングを考える

コンテンツSEOに取り組むとき、検索キーワードに何を選ぶのかは、とても重要です。季節感があるかどうかで検索されるであろう時期が変わりますし、世の中の動きもきちんととらえる必要があります。

例えば、「オリンピック」というキーワードでの検索状況をみてみましょう。

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図3 「オリンピック」というキーワードでの検索の状況

オリンピックが開催されている8月や2月(それぞれ4年ごと)に、より多くのユーザーに検索されていることは分かりますよね。

仮に、コンテンツSEOに取り組んでいる企業が、オリンピックに関する商品の利益をあげたいと考えている場合、少なくても4年ごとの8月や2月には検索順位が1位や2位になる、というコンテンツを求めるでしょう。

コンテンツは、配信を始めたらすぐに検索されるわけではありません。「オリンピック」というキーワードの波に乗りたいのであれば、少なくてもその数か月前には、多くのユーザーに検索されるような、優良なコンテンツを揃えておく必要があります。

実際に、何かしらのコンテンツを作るまでには、テーマをどうするか、リッチコンテンツにするためにはどのような素材が必要か、文章はこれで良いのかなど、準備にも多くの時間を必要とします。例えば写真やイラストを掲載するにも、どのようなコンセプトなのか、誰か撮影する(描く)のかなど、準備すべきことはたくさんあります。

つまり、季節感のあるキーワードからコンバージョンにつなげたいのであれば、1年位前から準備を始める必要があるのです。

 

尚、2013年から2015年までの間には、それまでには無かったピークがあります。2013年9月は、「2020年のオリンピック開催地が東京に決定」したときでした。また、2015年の7月は、東京オリンピックへのカウントダウンが始まったとき、同年9月はエンブレムの取り下げが公表されたときでした。ごくわずかではありますが、このときにも検索ユーザーが増えていることが分かります。こういったニュースになるようなことも、検索という行動に関係してくることもあります

 

いかがですか?

ユーザーが何かを検索するとき、季節感を重視すると「より多く読まれる=見つけてもらえる時期」が分かってくると思います。

次回は、検索を行うときのユーザー心理について、考えてみたいと思います。

 

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