時代に合った“Webサイト”を振り返る その2

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前回は、Webサイト利用者数やWebマーケティングの手法について、1990年代終盤までの変化をみてきました。いゆわる“ITバブル”が全盛期を迎えた頃です。

今回は2000年代初めからの動きを、振り返ってみます。

 

アメリカの景気の変化により、ITバブルが崩壊?

様々な技術の進歩や、ユーザー側の状況の変化により急成長した“インターネットを使った商取引=e-コマース”ですが、その裏ではこれらに関わる企業、いわゆる“ITベンチャー”も急成長した時代でもありました。

しかし、前回の記事からここまでを読んでみても、よく分からない言葉が色々出てきていると思います。

一時は、こういった“よく分からないけど、何だかスゴそう”と思われる言葉が独り歩きをし、提案書の中に盛り込まれているだけで、出資者と出資金を集めることが出来ました。いわゆる”ITバブル”はこうして生まれたといわれています。

しかし、急激に膨らんだ風船は、やはりどこかに無理が生じます。

ちょうどこの頃、FRB(アメリカの中央銀行、日本でいえば日銀)が市場に出回っているお金を引き上げて、景気に少しブレーキをかけますよ、といういわゆる“利上げ”を行ったことで急激に膨らんだ“ITバブル”は、崩壊してしまいました。

 

ブログ・SNSの登場!バイラルマーケティング時代(2000年頃~)

IT企業にとっては、企業の倒産や失業者の増加など、かなり暗い時代となった2000年頃ですが、その一方で、“次の一手”を目指す動きが出てきました。その1つが、ブログやSNSの登場です。

1999年頃に産声をあげた“ブログ”。ある調査によると、その当時は世界にわずか23しか無かった、といわれていま。しかし2006年までのおよそ7年間で、5000万件まで増えたといわれています。

その背景には、2003年のWordPressの登場や、アメブロ(AmebaBlog)の登場があります。やがてgooなどの日本のポータルサイトでもブログが使えるようになり、この頃から、誰でもより簡単に、 “ブログ”という形で世界に向けた情報発信ができるようになりました。

Webサイトの構築に、お金をあまりかけなくても済むようになったのです。

さらに、Facebookのようなソーシャルネットワークサービス(SNS)が登場し、とにかく面白いコンテンツや、話題になりそうなコンテンツを配信してシェアしていく、“バイラルマーケティング(=感染的に拡散するマーケティング)”が流行りました。

コンテンツマッチ広告や、インターネットユーザーの行動を分析して、ユーザーをターゲティングする手法が開発されたのも、この時期です。この、“行動ターゲティング”という手法は、今後出てくる“興味関心連動型広告”や、“リターゲティング広告”に利用されていきます。

  • コンテンツマッチ広告コンテンツの文脈やキーワードを解析し、内容と関連性の高い広告を配信するシステム

 

データードリブンマーケティングの時代へ(2007年~)

2007年頃になると、Web上の大量のデータを分析し、ユーザーの行動に合わせて広告を出すという“データドリブンマーケティング”が登場します。

その代表例が、インタレストマッチ“のような、いわゆる興味関心連動型広告です。

それまでのコンテンツマッチ広告に、過去に閲覧したページ直近の検索キーワードなどの行動ターゲティングの要素も組み込まれるようになりました。

また、アドネットワーク広告のような、複数の広告媒体(Webサイトやソーシャルメディア、ブログ等)を集めて広告配信ネットワークを作り、それらの媒体に広告をまとめて配信する仕組みが確立したのも、この時期だといわれています。

 

広告はPUSH型からPULL型の時代へ

インターネット黎明期から、“Webマーケティング”手法の変遷をみてきましたが、インターネット環境の変化に対応して、マーケティングの手法も刻々と変化していることが、お分かり頂けたと思います。

Webマーケティングの黎明期の頃は、バナー広告やメール広告のように、不特定多数を対象にしたPUSH型広告が主流でした。

広告を出すよ、ユーザーが「ポチッ!」としたくなる仕組みを作るよ、という手法がもてはやされ、世界経済にまで影響を及ぼした時代だったのです。

 

現在ではこれが、ユーザーの方から見つけてもらうPULL型の広告に変わってきています。

つまり、現在の“Webマーケティング”の世界は、ターゲットとなるユーザーがいかに興味を持てるものが作れるのか、という考え方が主流になっています。

 

 

いかがでしょうか。

1999年から2001年頃は、“インターネットがマーケティングに使える”ともてはやされ、一気に利用が拡大した時代でした。しかし、ユーザー側の考え方や行動が変化し、インターネット広告のあり方も大きく変わりました。

いよいよ、2010年以降は、“コンテンツマーケティング”の時代へと入ります。コンテンツの力でマーケティングをするとはどういうことなのか、次回、詳しく触れていくことにします。

 

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