201706-3-1

最近、医療系の情報サイトが閉鎖したり、コンテンツの一部を非公開にするニュースを耳にします。昨年末にも大きなニュースになりましたが、こういったサイトでは、今何が起きているのでしょうか。今回は、医療関連サイトにおける情報の扱い方について考えてみたいと思います。

 

医療機関サイトでの誇大表現を禁止?

ちょっと前に見つけたニュースです。

厚生労働省は2017年度、医療機関のホームページを医療法上の広告としては扱わないまでも、虚偽や誇大な表現を規制し取り締まりを強化する、とのことです。違反した場合には罰則が課されるなど、なかなか厳しい内容となっているようです。

コンテンツ作成に関わる仕事柄、僕自身も気になる分野であり、厚生労働省の医療機関ホームページガイドラインに沿って、少し勉強してみました。厚生労働省が公開している「医療機関ホームページガイドライン」には、次のように書かれています。

 

“引き続き、原則としてホームページを法の規制対象と見なさないこととするものの、ホームページの内容の適切なあり方について、本指針を定めることとしたものである。”

引用元:厚生労働省 医療機関ホームページガイドライン

 

医療機関Webサイト取り締まり強化は、今に始まったことではありませんが、その背景には「美容医療に関するトラブル」があるようです。スマートフォンなどの普及もあり、インターネットでの情報の発信・入手が一般的になっている現在、ホームページに掲載される情報が原因と考えられるトラブルが、ここ数年、増加傾向にあるのだそうです(この2年くらいはやや落ち着いているようですが)。さらなる健康被害や、契約トラブル等の被害を防ぐためにも、サイト関係者の自主的な取り組みが求められており、一般消費者に向けた啓蒙も行われています

 

 

その表現、NGですよ!

 

今回の取り締まり強化ですが、簡単にいえば、患者さんを惹きつけるような大げさな表現を、ホームページで使用するのはやめましょう、ということです。医療機関ホームページおいて不適切な情報・表現とはどんなものなのか、ガイドラインの中から、ほんの一部ですが例を挙げてみたいと思います。

 

いわゆるキャッチコピー的なもの・・・

  • 「○%の満足度!」

治療を受けた全ての人が満足するとは限りませんから、○%に対する信憑性はあいまいです。このような表現はNGです。

 

  • 「絶対安全な手術」

絶対安全な手術は、医学的には非常に困難ですよね。

 

  • 「○○療法100,000円を、今なら期間限定で50,000円で提供中」

費用の安さや、早急な受診をあおる表現は、「患者さんを不当に誘引する」と判断される恐れがあります。

 

  • 「日本一の規模」
  • 「芸能人の〇〇さんも、推奨しています」

仮に事実だったとしても、他の医療機関との比較はNGです。また著名人を引きあいに出すことも「患者さんを不当に誘引する」とみなされる可能性があります。

 

 

画像も表現のひとつ・・・

 

美容関連の広告では、治療前後のイラストや写真(いわゆるビフォーアフターですね)をよく見かけますが、これも「掲載してはいけない」範疇に入っています。見る側としては、分かりやすい表現であるような気もしますが、写真が事実だとしても、結果はその個人の状態によるもの。誰もが同じ変化を得ることは難しいため、写真によって効果の確実性を強調してはいけない、ということなのです。

加工・修正した術前術後の写真の掲載について、NGなのは言うまでもありませんね。

201706-3-2

 

 

デリケートな内容であるからこそ慎重に。

 

皆さんも、体のトラブルがあるときなど、インターネットで原因や処置法を調べると思います。現在では、健康情報や、医療系の情報を提供するサイトは、数多くありますよね。しかし、医療は人の健康に係わるサービスです。他の分野と比べて、トラブルが起こってしまうと、その被害は著しいものになってしまうため、医療機関のサイトに限らず、医療関連の内容を扱うサイトでは、情報掲載には慎重になる必要があります。

私たち一般人は医療に関する見識が乏しく、インターネットで提供される情報を的確に判断することは難しいですし、不安や悩みを抱えている患者さんは、なおさらでしょう。

また、日本の医療は日々確実に進歩しており、医療系サイトなどで公開されている情報は、いつまでも正しいとは限りません。情報の更新や、サイトの維持は想像以上に難しいものだといえます。その点からも、一般の方に向けたサイトの中では、医療に関する内容を安易に扱うことは避けるべき、という流れになっているようです。

 

 

いかがでしたが。

医療機関のホームページは、患者さんの「受診しなくては」という気持ちを、不当に煽るための手段であっていけません。当サイトの中でも、キャッチコピーについて取り上げているコンテンツがありますが、インパクトだけを追求してはいけない、デリケートな分野というのも、世の中にはあるということなのです。

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