ユーザーの“仮面”を被ることが出来るか

201603-09

ユーザーが何かを検索するとき、どのような心理状態にあるのでしょうか。ここでは、検索におけるユーザーの心理状態の捉え方と、コンテンツを作成するときのポイントを考えてみます。

 

季節感の無い検索キーワードの動きで考える

検索キーワードには、ある程度の季節感があることはすでにご説明しましたが、それ以外にもユーザーの心理状態を捉える方法があります。

季節による増減が少なかった、頭痛で考えてみましょう。

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図1 「頭痛」というキーワードに対する検索数の推移

図1は、Google Trendで「頭痛」がどれくらい検索されているかを、時系列で表したものです。

「頭痛」というキーワードは毎年、4から6月に少し増加する傾向がありますが、全体的には大きなピークはありません。しかしよく見ると、2011年ごろから、若干の波はあるものの、右肩上がりで増えています。この理由は何でしょうか。

総務省のデータによると、2010年はAndroidを搭載したスマートフォンが普及し始めた年。2008年から日本で普及し始めまたiPhoneは当初、ソフトバンクだけでしたが、2011年以降、現在のauやドコモでもiPhoneが使えるようになり、スマホ普及率は一気に加速したといわれています。

このような背景があり、季節感のないキーワードである「頭痛」についても、検索するユーザーが右肩上がりに増えてきたと考えられます。

もちろん、それ以外にも理由はあるでしょう。本当に「頭痛」が辛いと感じる人が増えてきたのかもしれません。しかし、「腹痛」「歯痛」「下痢」「便秘」「鼻水」の体調の変化に関するキーワードや、「子ども」「小児科」についても同じような時期から右肩上がりになっています。これらのことから考えると、単純に2011年ころを境に、「Webで検索」をするユーザーが増えてきたとも考えられます。

実際に検索してみると…

では、Googleで実際に「頭痛」で検索してみましょう。結果はこうなりました。

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図2 「頭痛」というキーワードでの検索結果

上位5位までを見ると、「頭痛の種類(タイプ)」に関するものが多いようです。

では、この時のユーザーの心理を考えてみましょう。

  • 頭が痛い
  • この痛みの原因は何だろう?
  • 悪い病気だったらどうしよう?
  • 頭痛にはいくつもの種類があるのだろうか?

など、頭痛そのものに対する様々な疑問を持っているでしょう。

今回の様に、かなり幅広いユーザーが検索クエリに入れるであろうキーワードは、ビッグキーワードといいます。ビッグキーワードだけで検索する人もいますが、自分が知りたいと思う内容によって、さらにいくつかのキーワードを付加することがあります。この時のユーザー心理は、「絞り込み」をすることで、自分の知りたい情報に早くたどり着きたいと考えています。

ユーザーの“仮面”を被るとは?

同じ「頭痛」というキーワードでも、その時のユーザーの状況や心理状態によって、検索クエリ(キーワードの組み合わせ)は変わります。例えば、「頭痛」というキーワードは、4月から6月に少しだけ増えますが、その時の状況や心理状態を考えてみましょう。「頭痛が辛い新入社員で、疲れが取れない」と考えているユーザーを想定します。

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図3 3つの検索キーワードによる検索結果

 

今度は、まったく違う検索結果になりました。こうなると、先に検索結果上位だったコンテンツはまったく見当たりません。その代り、「新入社員」を入れたことで、上司へのアドバイスや、「うつ病」などとの関連性が見えてきます。

コンテンツを作成するときは「誰に読ませたいのか」「どのようなユーザーに知ってほしい内容にするのか」を考えます。この「誰に?」のことを、「ペルソナ」といいます

ペルソナ=“仮面”を被ること?

ペルソナとはもともと、「演劇などの登場人物、役割、人格」などを意味するコトバです。Webマーケティング、コンテンツSEOの中では、そのコンテンツを読ませたい人物像と捉えることができます。

ペルソナは、なるべく詳しく設定すると、ロングテールキーワードでの検索につながり、コンバージョン率も高くなります。次の検索結果はどうでしょうか。

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図4 ペルソナ設定後の検索キーワードによる検索結果

 

このユーザーは、「頭痛がする新入社員」であり、「疲れがたまった」状態、さらに「ストレス」を感じており、「休みたい」と思っています

すると、ヒット数はだいぶ少なくなりましたし、検索結果もまったく違うものになりました。

このように、ペルソナを決め、その人の心理状態に近づくことで、どのようなキーワードを使えば良いか、盛り込む内容は何かなど、コンテンツの方向性が見えてきます。あとは、それに沿ったより良い情報を、分かりやすく組み立てていけば良いわけです。

 

いかがですか?

「ペルソナ」は、ある程度詳しく設定した方が、コンテンツのオリジナル性を出しやすくなりますし、発信したい情報も絞られますので、最初にしっかり決めておくことが必要です。

次回は、コンテンツSEOを生かせる企業について考えてみたいと思います。

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