ペルソナ実例集5 ~町の金属加工業編~

201605-09-01

さて、ペルソナ実例集のラストは町の金属加工業で考えてみましょう。

日本にはたくさんの町工場があって、金属加工業の技術は世界に誇れる素晴らしいものがあります。ロケットの部品から最先端の医療機器など、日本の町工場の技術なくしては成し得なかった、製品が数多く存在するのも事実です。

そんなすばらしい職人たちを抱えた町工場も、実は経営に苦しんでいるケースも多いのです。そして、何より、町工場では、Web対策が遅れています。せっかくのすばらしい技術を発信する術を持っていない会社が非常に多いのです。

 

町工場にもWebサイトを立ち上げる意味がある! 

Webサイトには、いくつかの役割があります。代表的なのは、商品の販売を目的とした通販サイトです。しかし、金属加工などの町工場は直接ネットでモノをうる通販会社ではありません。ですから、きちんとしたホームページを持たない会社が多いのも事実です。

でも、Webサイトにはもう一つの役割もありますよね。直接的な取引だけではなく、「その企業を気に入ってくれる」集客を目的としたサイトというカタチです。金属加工業などがより大きく販路を広げるには、自社の持っている技術力を発信し、取引のきっかけつくりをしていくことも必要です。

 

情報の発信先=ターゲットユーザーは、どこ?

では、町工場はどんな内容のホームページを作ったら効果的なのでしょう。

まずは、どんな人に見てもらいたいかを考えるところから始めます。すでに取引をしたり、営業を行っている工場の担当者でしょうか?

いいえ。違います。狙いはズバリ、金属加工とは縁がないような他業界の人です。

町工場の経営者の方たちの多くは、自分たちの持っている技術が全く予想もつかないところで必要とされるかもしれないということを、常に頭に置いているわけではないそうです。しかし、大企業の開発担当者、テレビの番組制作会社、研究機関、あるいは個人であったり……実は色々なところにニーズがあるのです。

 

では、そういった異業種の人たちに、「旋盤」とか「レーザー加工」といった言葉を使って、すんなり理解してもらえるでしょうか?きっと、そんなに簡単なことではありません。

自分たちにとって当たり前のことが、他業界の人にとっては全く知らない情報なのです

「それがどんな技術なのか」「その技術でどんなものが作れるのか」こういったことを丁寧に発信していくことが、いずれビジネスチャンスにつながると思います。「扱っている金属素材についての分かりやすい説明」や「今までの事例」も発信すべきコンテンツになるでしょう。

他業種の人たちは、自分たちがほしいと考えている部品が、その会社に作れるのかどうか見極める材料を欲しがっているのではないでしょうか。

 

BtoBのペルソナ設定

今までのケースはBtoCでしたが、今回はBtoBを前提でペルソナ設定をしてみましょう。金属加工業の場合、多種多様な分野からのニーズがありますが、今、注目の分野である医療機器メーカーを一例として、以下のような例を作ってみました。

201605-09-02

BtoBの場合、個人の詳しいプロフィールはBtoCの場合より重要ではないかもしれません。逆に、業種・企業規模にもよりますが、意思決定に関与する人物や、開発担当者などとしての人となりが明確になるとよいでしょう。

実際のコンテンツ作りのポイント

BtoBの場合は、買い手が企業全体になります。意思決定するまでに、何人かの「りん議」を通す必要があります。

つまり、りん議にあげやすいコンテンツや、他社との比較しやすいコンテンツに、まずは注力してみるとよいでしょう。また、今までの事例紹介も技術力を示す大変貴重なコンテンツとなります。

ただ、製品の特性上、守秘義務等の問題から、そのまま紹介できない事例も多いと思います。そんな時は、製品全体の説明ではなく、許容される範囲で紹介していきましょう。

 

今すぐWebサイトを持つべきか?

もし、ライバルの工場がホームページを持っていないなら、それは大きなチャンス!一日も早くWebサイトを立ち上げることをおススメします。

「ライバル会社に真似されるんじゃないか」などの心配があるかもしれませんが、まずは自社のWebサイトを軌道に乗せることが重要です。

そうなると、ライバル会社があなたの会社を追い抜かすためには、あなた以上の努力が必要になるのです。

 

 

いかがでしょうか。

コンテンツSEOは、以前にもご説明したとおり、すぐに効果の得られるものではありません。特に、IT化が遅れているといわれる分野であれば、先んずる者がその業界のリーダーにもなり得る世界です。

ただし、そこにはやはり上手い見せ方というものがあります。どのような情報をどうやって伝えていくか、それをどのように利益に反映させていくか、これがコンテンツSEOの考え方です。

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